プロ野球は開幕から5カードが終了した。今季優勝を期して各球団が補強した新外国人選手は、ばっちり期待に応えている選手もいれば、そうでない選手も…。現状の働きぶりを「適応度」「ブレーク度」「費用対効果」と分けてA〜Eの5段階で評価。また、チームメートや対戦した選手に素顔、印象を聞いた。


 ≪セ・リーグ≫
 選手名   所属    適応度 ブレーク 費用対効果
 ブレイシア(広島)    B   C     A
 カミネロ(巨人)     A   C     B
 クライン(DeNA)   B   C     B
 パットン(DeNA)   A   B     A
 ウィーランド(DeNA) B   B     B
 シリアコ(DeNA)   E   D     B
 オーレンドルフ(ヤクルト)C   C     D
 ギルメット(ヤクルト)  D   D     C
 ゲレーロ(中日)     D   C     D

 巨人で6年目を迎えたマシソンが、一緒にブルペンを担う新戦力を絶賛する。「とてもオープンな性格で、頭が良いことが会話をしていて伝わってくる。母国語でもない英語を、とてもきれいに話すんだ」。英語圏のカナダで育った右腕からすると、スペイン語圏のドミニカ共和国出身のカミネロが操る英語は、“かまない”らしい。

 ファーストネームはアルキメデス。由来は古代ギリシャの数学者だ。球団の津崎勝利国際部長は「ご両親が教育熱心で、お父さんが建築エンジニア、お母さんは小学校の先生。それもあって、アルキメデスと名付けたそうだ。本人も教育熱心な父親で、とにかく頭が良い」と明かした。ここまで8試合に登板して7試合が無失点。5セーブはリーグ2位だ。剛球は既に最速160キロを計測。他球団からは「球が速い。打席での感覚としてマウンドまでの距離が近い」(DeNA・桑原)などの声が上がるが、警戒すべきはクレバーさの方なのかもしれない。

 目下セ・リーグ打率1位の中日・大島に「頭の良い投手。同じ球種でもいろいろ考えながら投げてくる」と言わせたのがヤクルトのブキャナン。同じく中日の平田は「WBCに出てきそうな投手。速い変化球が両サイドにあって、緩急もある」と評する。2試合に先発して防御率1・13はリーグトップ。メジャー通算8勝で実績では30勝の同僚オーレンドルフに劣り、年俸は半分だから現状は費用対効果がいい。

 人一倍こだわっているのが食事で、全てオーガニックフード(有機食品)を食す。朝食はグリーンスムージーやバナナスムージーを体調に合わせて作り、練習後もヤクルト製品の野菜ジュースをよく飲んでいる。

 セで既に1軍出場した新外国人10選手のうち、4人がDeNA勢。2試合で防御率2・13と安定感を見せるウィーランドに、巨人の中井は「外角の直球が少しカット気味に動いていた。球威もあった」と口にした。同じく先発を務めるのがクライン。性格は、山崎康によれば「明るいんです」。パットンは16日のヤクルト戦から抑えに配置転換され、山崎康→三上→パットンの勝利の方程式が形成された。頭文字をつなげると、西城秀樹の曲を思い出させる「Y」「M」「PA」。ハマのファンは“素晴らしい”継投を期待している。

 ≪パ・リーグ≫
 選手名    所属  適応度 ブレーク 費用対効果
 エスコバー(日本ハム) C   C     D
 ダフィー(ロッテ)   D   D     D
 パラデス(ロッテ)   E   D     E
 シュリッター(西武)  B   C     B
 ハーマン(楽天)    A   B     B
 ロメロ(オリックス)  B   A     C
 コーク(オリックス)  C   B     D
 ヘルメン(オリックス) D   D     C

 開幕2カード目、4日の西武戦から始まった活躍はスペシャルだった。史上初の来日1号からの4戦連発をやってのけたオリックスのロメロ。楽天の嶋はマスク越しに見た印象を「穴が少ない。どんな球でも対応でき、簡単に三振しない感じがした」と語った。

 趣味はゴルフ。「ベストスコアは79だ。ドライバーは最長350ヤードくらいかな」と胸を張る。球団では名前に目を付け、「ロメロスペシャル」なるフードメニューを主催試合で販売すべく準備中。プロレス技にちなんだものだが、本人の反応は「そんな技があるのか。知らないよ」だった。

 パでは好スタートを切った球団で、中継ぎの新外国人がいい働きをしている。首位・楽天はハーマン。ハーバード大卒の俊才は、忍耐強さが目立つ。オープン戦からボークを取られたのは何と4回。嶋は「カッカしないで冷静に投げてくれる」と言い、佐野朋生通訳は「映像を見返して審判による違いの把握に努めている」。西武はシュリッターが6試合で無失点。土肥投手コーチは「シーズンに入ったら球が強くなった。気持ちが入ってるからかな」と評価する。

 野手2人を開幕オーダーに入れたロッテは目下期待外れだが、ダフィーは大阪遠征で初めてとんこつラーメンに挑戦。これまではしょう油ベースだけしか食べなかったといい、環境適応中?だ。
閉じる
続きを表示する