球団史上最大9点差の逆転勝ちに、糸井の3戦連発の超人ぶり。ヤクルトとの大乱闘では矢野作戦兼バッテリーコーチの跳び蹴り退場もあった。たくさんのドラマがあった前半戦。阪神は64試合を終えて37勝27敗の貯金10で、首位・広島に3ゲーム差の2位だが、ここまでの戦いぶりは唯一の日本一となった「1985年」と共通点が多い。


 ペナントレースは広島と阪神の一騎打ちの様相。シーズンの最終成績で両軍が1、2位を占めるのは1985年までさかのぼる。阪神が7ゲーム差を2位の広島に付けてぶっちぎり、そのまま日本一になった年だ。

 64試合を消化した時点の成績を、当時と比較すると共通点が多い。阪神の順位「2位」と貯金の数「10」は同じ。巨人とDeNA(当時大洋)が入れ替わるだけで「6球団の並び」も非常に似ている。5月6日広島戦(甲子園)では球団史上最多9点差をはね返す大逆転勝利を演じたが、85年も5月22日広島戦(甲子園)で最大7点差を逆転する勝利をつかんでいた。ならば阪神ファンは再現を期待したくなって当然だろう。ちなみに前年(84年と16年)の覇者はいずれも広島だというのも、もう、阪神の“Vサイン”だと考えたい。

 当時はここから39勝24敗3分け(年間130試合制)で駆け抜けた。戦い模様をみると4連勝1度、5連勝2度、6連勝1度があって加速した。ちなみに後半戦(65試合目以降)は広島との直接対決は7勝7敗の互角で、大洋から貯金9つを稼ぐなど、残る4球団には勝ち越して、確実に勝利を積み重ねていった。

 リーグ戦が再開する23日からの最初のカードは広島戦(マツダ)で、金本監督も「勝負どころの一つになるでしょう」と位置づける。32年前と同じ風が吹いており、時代は、虎を主役にしたがっているように見える。
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