11月に宮崎で行われる巨人の秋季キャンプが6勤1休の超ハード日程で行われることが11日、分かった。チームは今季11年ぶりのBクラスに終わり、球団史上初めてクライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。高橋由伸監督(42)はチーム力の底上げへ、若手を徹底的に鍛え上げる方針だ。


 休んでいる暇はない。4年ぶりのリーグ優勝を狙う来季へ向け、高橋監督が鬼になる。11月の宮崎秋季キャンプは25〜30人程度の若手中心のメンバーを連れていく方針で「秋は(昨年の)1・5倍くらい振ることになる。打てないんだから振らないと。質も大事だけど、量も必要だから」と、野手陣には過酷な振り込みを課すことを宣言した。

 1日の練習量はもちろん、クールごとの日数も伸ばし、6勤1休で行う。高橋監督が就任以来、春秋ともにキャンプは基本的に4勤1休のペースで練習を行っていた。巨人の歴代監督も同様で、長嶋茂雄監督が指揮した「地獄の伊東キャンプ」として知られる79年の秋季キャンプでも最大5勤だった。だが、今季は11年ぶりのBクラスに低迷し、来季こそV奪回を果たさなければならない。異例の6勤は、3年契約最終年に懸ける指揮官の思いの表れと言える。

 球団は10日に来季1軍コーチングスタッフを発表。吉村禎章氏(スポニチ本紙評論家)を打撃総合コーチに据え、二岡、小関両打撃コーチとの3人体制で打撃強化に当たる。高橋監督は「(3人は)それぞれ現役時代に違うタイプだったので(指導に)生かしてほしい。いいアイデアを出してくれれば」と期待した。

 今季はベテラン頼みとなったチーム編成。岡本、宇佐見、吉川尚ら、若手がレギュラーを脅かすレベルまで成長しなければ、チーム力の向上は望めない。川崎市のジャイアンツ球場で秋季練習に参加した小林は「練習しないと。レベルアップしないといけない」と話し、中井も「来年勝負するための準備期間。振る中でつかんでいかないと」と猛練習への覚悟を口にした。

 球団史上初のCSを逃し、例年よりも長いオフシーズン。「地獄の宮崎キャンプ」が、巻き返しへのスタートとなる。

 ▼地獄の伊東キャンプ 79年に5位で2年連続優勝を逃した巨人が、43年ぶりに行った秋季キャンプ。静岡県伊東スタジアムで10月29日から11月21日の日程で行われた。世代交代の必要に迫られた長嶋茂雄監督(現終身名誉監督)が若手の中畑、篠塚、鹿取、江川、西本ら18選手を引き連れて実施。投手陣は1日300〜400球の投げ込み、野手は1日1000スイングがノルマ。さらに1000本ノックや走り込みが課せられ、練習後、自力で歩けないほど疲労し、中畑は「宿舎に帰ると、みんな風呂の中でマグロのように寝ていた」。江川は体重が88キロから4キロも減少。基本的に3勤1休で、最終クールが一番長い5勤だった。
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