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慶應義塾大学【有終の美を飾れ!秋大会開幕特集】菊地恭志郎選手



 9月9日の今日、東京六大学野球秋季リーグ戦の開幕を迎えた。昨季エースとして期待されるも決して満足する結果が残せなかった菊地恭志郎投手(政3)。慶大の開幕カードを1週後に控える今、秋季リーグ戦開幕前特集第1弾では、早慶戦での登板のリベンジに燃える右腕に秋季リーグへの意気込みを語っていただいた。

 ―エースとして期待されて迎えた春季リーグでしたが一番印象に残っている試合は
 自分が先発した、勝てば優勝が決まった早慶戦の二回戦ですね。1回降板という不甲斐ない結果を残してしまいました。春季リーグでは自分のせいで負けた試合というのが多かったので悔しいシーズンだったなと思います。
 ―悔しい思いを多くされた春季リーグの中で良い思い出として残っている試合は
 完封した明大二回戦では良い投球が出来たと思います。(六大学のリーグ戦で)初めて先発した試合で完封できた、という事実は良かったです。

 ―春季リーグを通じて得られた個人としての課題は
 去年(2016年)の秋季リーグの時と比べてフォークボールの制球とキレが無く、空振りや三振が取れなかった事です。制球が定まらずボールが先行して、甘くいったところを打たれるという法大二回戦(リリーフで登板し1.0回を33球、被安打4、与四球1、自責点4で降板)のようなパターンが多くなってしまいました。

 ―決め球のフォークボールを捉えられることが多かったのか
 捉えられることもありましたし大事なところで叩きつけたりしてしまうこともありました。フォークボールだけでなくストレートの球威も良くはなかったですね。

 ―フォークを活かすためにストレートについてはどう考えているか
 ストレートの球威がないとフォークボールも振ってくれないですし、それ以前に明らかなボール球が多く自分から崩れていくケースが多いので、根本から改善していかなければいけないと思っています。

 ―夏の練習で特に重点的に意識して取り組んだ練習は
 フォームに関しては常に考えながら練習していて、どうしたら制球が良くなるかなど考えながら取り組んでいます。今も完全にフォームが固まっているわけではないので、開幕までの残り少ない時間でどう修正してレベルアップしていくかにかかっていると思っています。
 ―宮崎で行われた六大学野球オールスターゲーム後のインタビューでは悔しい思いを口にされていました
 そうですね、オールスターでは悔しい結果になってしまって帰ってきてからはマズいと思って練習に取り組んでいて、今は一歩一歩前に進んでいる状態です。

 ―秋季リーグでは先発とリリーフ、どちらで投げたいという思いはありますか
 どちらで投げても与えられた役割を全うするだけですが、先発ピッチャーに指名されるということは一番信頼されているピッチャーということだと思うので。やはりチームメイトに信頼されるピッチャーになるためには先発で投げたいなという思いはあります。
 ―先発時とリリーフ時では気持ちの持ちように違いはあるか
 先発で1回を投げる時もリリーフで6回や9回を投げるときもバッターひとりひとりと勝負する、という点では変わらないです。−

 ―1番自信のあるボールは
 今自信があるというよりか自信を持たないといけない、と思うのはやはりフォークボールです。僕はフォークボールを武器としてきたピッチャーなので、しっかりと投げられなければいけないですし一番磨いていかなければならない球だと思っています。

 ―1年生の時のブログでは決め球としてチェンジアップをあげていたが
 高校の時からチェンジアップを投げていて、実は今のフォークボールもチェンジアップの様な握りで投げているので球種としては変わらず、自分の中での呼び名を変えただけですね。腕を振って空振りを取りに行くという点では投げている意識に違いは無いです。

 ―理想とする打ち取り方は
 自分のことは不器用だと思っているので、バッターを操ってゴロを打たせる、というよりは落として三振を取っていくスタイルが自分には合っているのかなと思います。

 ―春季リーグでは左打者に対しての被安打数、与四球数がいずれも右打者に比べて多かったが左打者に対する投げにくさなどは感じているか
 そこは自分でも苦手意識を持ってしまっていて、左打者に比べて右打者の方が投げやすさは感じてしまっています。しかし、右打者でも左打者でも関係なく抑えていかなければいけないのでミーティングなどを通して対策をしています。

 ―ピッチャーとしてマウンド上で大事にされていることは
 試合の中ではヒットを打たれたり四球を出してしまうことも当然あります。しかしその時に弱い気持ちになるとズルズルと失点を重ねてしまい負けに直接繋がってきてしまうので、どんな状況でも強気でバッターと勝負する気持ちだけは忘れないようにしています。

 ―今まで対戦された中で特に意識する打者は
 六大学野球のレベルにもなると一人も気を抜いて投げていい打者はいないので全員に全力で勝負しなければなりませんが、その中でも早稲田の加藤選手は打撃練習でもパワフルな打撃をしていて飛距離も一人だけずば抜けているので警戒すべき打者だと思います。

 ―自分のライバルだと思う選手は
 ライバルというよりかは、自分は投手陣の中では上級生という立場なので下級生に負けたくないという気持ちは強いですね。高橋佑樹(環2)や高橋亮吾(総2)、津留崎大成(商2)も実力を上げていますし1年生の関根智輝(環1)と佐藤宏樹(環1)もいます。その中で下級生には負けていられないですし単純に選手としても負けたくないです。

 ―慶應打線で特に期待する打者は
 今は柳町達(商2)と郡司裕也(環2)が別格ですね。柳町は最近とても調子がいいですし、郡司は大事な場面で打ってくれる雰囲気があります。

 ―チームで守備が一番上手いと思う選手は
 それはもう照屋塁(環4)さんです。内野安打かな、というきわどい当たりでもアウトにしてくださりますし、それがアウトになるかセーフになるかで全然違うので本当に助かっています。照屋さんのところに飛べばアウトにしてもらえる、という安心感があるので本当に感謝しています。

 ―ご自身のチームでの役割はどのように感じているか
 今Aチームにいるピッチャーは下級生が多いのでその分自分がまとめなければいけないのですが、自分のことで精いっぱいになってしまっているのが現状です。やはり練習などから自分が引っ張っていかなければいけないなと最近感じています。

 ―練習の中で監督にはどのような言葉をかけられることが多いか
 最近は厳しい言葉をかけられることも多いですが、それも監督が期待してくださっているからこそだと思いますし怒られている内が華だとも思っているのでもっと自分がしっかりとやらないと、という思いが強いです。

 ―試合前のルーティンは
 特に決まったルーティンというのはありません。いつも自分がやっているアップをしっかりやって身体を温めて、同じ状態で試合に臨むことを大事にしています。

 ―チームメイトで特に仲の良い選手は
 寮で同部屋の高橋佑や津留崎とはよく一緒にいますね。ギスギスした上下関係もなく和やかな雰囲気です。

 ―オフは何をして過ごすことが多いか
 温泉に行って心身の疲れを癒したり、友達と買い物したり、寮でゆっくり過ごすことが多いですね。

 ―最後に秋季リーグでの個人としての目標は
 まずはこいつが投げれば大丈夫、と思われるような信頼のおけるピッチャーになって、なんとかチームの優勝に貢献できるように頑張るだけです。

 ―秋季リーグでのチームとしての目標は
 それはもちろんリーグ優勝、日本一、そして早稲田に勝つことです。特に春に自分の投球で早稲田に負け優勝を逃して4年生には悔しい思いをさせてしまいました。もう4年生は後がないので、4年生がいるうちに優勝したいという思いはとても強いです。

 ―お忙しい中ありがとうございました(慶應スポーツ新聞会 取材:染谷優真、新池航平 写真:小林歩)

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