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早稲田大学【対東大2回戦】柳澤が9回1失点で完投!投打かみ合い待望の勝ち点1



 ついに勝ち点を手に入れた。前日の1回戦では打線がつながり快勝した早大。その勢いは2回戦でも衰えず、12安打を放ち大量10得点を奪った。投げては今季初先発の柳澤一輝(スポ4=広島・広陵)が6安打1失点の完投勝利。経験豊富な4年生の快投で、待ちに待った勝ち点をつかみ取った。

 「抑えにいこうという気持ちが強かった」(柳澤)。試合のリズムをつくったのは、紛れもなく柳澤の快投だ。今季はここまで中継ぎでの登板が続いていたが、この日は先発のマウンドへ。「四年間を通じて今が一番いい状態」という言葉の通り、初回から持ち味の力強い直球で東大打線を攻めていく。先制点をもらった直後の2回、2死から6番・新堀千隼(2年)に高めに浮いた直球を左翼ポール際に運ばれ、ソロ本塁打で同点に追いつかれてしまったものの、「その後はしっかり落ち着いて抑えられた」。本塁打の直後にも連打を浴びたが、落ち着いて後続を断ち最少失点で切り抜けた。その後は直球を狙ってきていた東大打線に対し、低めに落ちる変化球の割合を増やした柳澤。この配球が見事にはまり、東大打線を手玉に取っていく。6回、先頭打者に内野安打を許すが、続く打者を三塁への併殺打に打ち取ると、3番・楠田創(4年)の放った右方向への強烈な当たりは、あらかじめ深めに守っていた二塁・宇都口がジャンプ一番で好捕。味方の好守も光り、3回以降は三塁すら踏ませない快投で付け入る隙を与えなかった。9回にも直球の球速は140キロをマークするなどその勢いは衰えず、9奪三振。もがき苦しんでいたチームにとって大きな一勝をもたらした。

 柳澤の好投に応えるように、初回から打線がつながった。調子の良さを買われ、1回戦から2番に座る岡大起(社4=東京・早実)が中前打で出塁すると、こちらも今季好調の宇都口滉(人4=兵庫・滝川)がしぶとく右前に運び、幸先よく先制点を奪う。同点で迎えた3回、一死から連続四球で好機をつくると、打席には4番・加藤雅樹(社2=東京・早実)。真ん中に甘く入った変化球を確実にとらえ、左前適時二塁打を放つ。続く宇都口が四球でつなぐと、三倉進(スポ4=愛知・東邦)、岸本朋也(スポ3=大阪・関大北陽)にも連続適時打が飛び出し、一挙に5点を獲得。ここまでなかなか当たりの出ていなかった3選手の活躍で、東大を突き放した。この日は甘い球を中堅方向に返す基本に忠実な打撃が目立ち、12安打を記録。計10点を奪い、湿っていた打線に復調の兆しが見えた。

 「ミスなくみんな打ってしっかり守って、いいかたちで勝ち点を取れた」(佐藤晋甫主将、教4=広島・瀬戸内)。ここまでミスからの失点が目立っていた早大。しかしこの日は無失策で守り抜き、まさに『守り勝つ野球』を体現した試合であった。また打線も二日間を通して活発さを見せ、今後に向けていい足掛かりとなった。特に前日に待望の今季初安打を放った加藤は、この日も2安打を記録。前後を打つ3番・福岡高輝(スポ2=埼玉・川越東)と5番・宇都口が開幕から好調を維持しているだけに、4番の復調はこれ以上ない明るい材料だ。連続週を終えた早大は2週間後、法大戦を迎える。法大は前週、4回戦までもつれた慶大との対戦で勝ち点をもぎ取った粘り強さがある。いやらしさのある相手に対して、どんな戦いを見せられるのか。「チームみんなで戦っていく」(佐藤晋主将)。早大の意地に懸けて、今こそ一丸となって戦う時だ。(早稲田スポーツ新聞会 記事:吉田優、写真:加藤佑紀乃、糸賀日向子)

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