前日計量が14日(日本時間15日)、試合会場の「ザ・フォーラム」で行われ、WBC世界スーパーフェザー級王座奪回を狙う三浦隆司(33=帝拳)はリミットより300グラム軽い58・6キロで一発パスした。会場には元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(30=ニカラグア、帝拳)と元3階級制覇王者の長谷川穂積氏(36)が姿を見せ三浦を激励。強力なバックアップを受け日本人9人目、10例目となる海外での王座奪取に挑む。


 スイッチが入った。計量後、対戦相手とにらみ合う「フェースオフ」。10秒後、先に目をそらしたミゲル・ベルチェルト(25=メキシコ)に対し、三浦の鋭い視線は固定されたままだった。「そこは折れないのが自分のポリシー。そこではまず負けられない」。前日13日の会見でフェースオフが行われた際、「いつものこと。感情を入れているわけじゃない」と淡々としていた三浦は、もういなかった。

 計量時は軽量級のスーパースター、ゴンサレスとともに壇上で注目を集めた。来日時には帝拳ジムで一緒に練習し、自らミットを持って足の動きや防御方法を指導してくれた“師匠”だ。応援に来るとは聞いていたが、計量に付き添ってくれたのは「うれしいサプライズ」だった。昨年9月に「ザ・フォーラム」で4階級制覇を達成したゴンサレスからは、「いい試合を期待している。頑張れ」と激励を受けて、「凄く心強い。ここで戦ってますからね。パワーをもらえる」と感謝した。

 計量後には昨夏に沖縄で一緒に走り込み合宿を行った“戦友”長谷川氏が駆けつけ、励ましてくれた。プライベートでの渡米で「純粋に応援しに来た」と長谷川氏。「こんな場所で試合できるなんて気持ちいいだろうな」と、うらやましがられた。この日は彩美夫人や13日に6歳になった長男・武元君も会場に姿を見せ、計量では地元の秋田から来た後援会メンバー11人がハッピ姿で声援を送った。「ハッピを着ていたので気がついた。」勝てば日本人9人目の海外王座奪取で、米国では81年の三原正以来36年ぶりの快挙。「必ず勝つ。何としてもベルトを取り返す」。頼もしいサポーターを味方に付けた“ボンバーレフト”が、メキシコ系住民の多い敵地で輝きを取り戻す。
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