まさかの幕切れに帝拳ジム・本田会長は怒りを隠せなかった。4回途中、山中が劣勢となった場面で大和トレーナーが独自の判断でリングに入って終戦した。本田会長をはじめ陣営の意見を聞かず、タオルを投入する前に自らリングに踏み入れて試合を止めた。これについて、同会長は「一瞬、魔が差したんだと思う。普通であれば試合を止めていいか聞いてくるはず。頭が真っ白になったんだろう」と語気を強めた。


 レフェリーも山中の目を見て状態を確認していたが、4回に山中が打たれていた時点で、試合を止める考えはなかったという。帝拳ジム関係者の間でもトレーナーの判断には賛否分かれた。ただ、KO防衛をしてきた中で、何度もダウンを経験してきた山中。過去12度の防衛の中には、もちろん逆転勝利も数々あった。

 今回は相手の猛攻を食らっても倒れなかったほどコンディションは良好だったようで、陣営としては1回KO負けを覚悟していただけに、中盤までは劣勢を予想していた。後半勝負の作戦とあって、予想外の結末に落胆する声も多かった。
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