サザンオールスターズのデビュー30周年記念公演「真夏の大感謝祭」が16日夜、日産スタジアム(横浜市港北区)でスタートした。今年5月に、来年以降の活動を無期限で休止すると宣言してから約3カ月。桑田佳祐(52)は「サザンとしてはしばらく会えなくなるから、まぶたの裏に焼き付けてくれ」と呼びかけた。ヒット曲連発のステージに、約7万人がお祭り騒ぎとなった。


 大歓声と手拍子に、桑田はウインクで応じながら登場。24日の最終公演を最後に、しばらく夏は見納めだけに「サザンとしてはしばらく会えなくなるから、まぶたの裏に焼き付けてくれ」とあいさつ。満月がステージ後方に顔を出した中盤には、いつも通りの陽気な口調で「自信を持って新作を作れるようになったら、みんなの前にまた帰ってくる。きょうは決して伝説にはしませ~ん。単なる途中経過です」と呼びかけた。
 サザンのライブは06年8月、静岡県浜名湖ガーデンパークでの野外フェスティバルに出演して以来。ファンの前に登場したのは、5月の活動休止発表以来初めてだ。新曲「I AM YOUR SINGER」や、93年の「エロティカ・セブン」、82年の「チャコの海岸物語」など新旧ヒット曲を連発。約3時間、桑田は幅120メートルの巨大ステージを何度も駆け回り暴れた。
 30年間、トップアーティストに君臨し続けた軌跡は客層が示す。メンバーと同世代の男女が汗だくになり、10~20代の若者が声をからす。夫婦も目立った。1曲ごとに大合唱がわき起こり、桑田も「みんなのパワーは凄いね。迫ってた台風も来ません」と興奮気味。「30年分の愛をありがとう。メンバー全員感謝しています」と頭を下げた。
 78年6月のデビュー以来、休みなく走り続けてきた。重圧もあったのか「この夏が終わっちゃうと思うと寂しいけど、やっと終わって良かったという思いもある」と話した。
 ラストは原由子(51)が「30年も楽しいことを続けてこられるとは思わなかった」とあいさつ。続けて関口和之(52)は「30年たって今、この場所に立てていることが幸せ」と万感の表情を浮かべ、松田弘(52)もうなずいた。
 終演間際には雨が降り出し、桑田は「またいつかここで会いましょう」と再会を約束した。
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