「半沢直樹」「花咲舞が黙ってない」「下町ロケット」など、多くの大ヒットドラマの原作を手掛ける池井戸潤氏。その最新作が9日にWOWOWでスタートした「アキラとあきら」(毎週日曜よる10時)。初回から視聴者の満足度が高く、好調な滑り出しを見せた。


 池井戸作品が視聴者を魅了する理由の1つとして、身近な存在でありながらその中身は秘密のベールに包まれている“銀行”が舞台、というのがある。元銀行マンだからこその詳細な描写、金銭にまつわるさまざまな駆け引きには。ついつい引き込まれる。

 今作も期待を裏切らないスタートだった。向井理、斎藤工のW主演による、ともに東大出身ながら御曹司と苦労人という対照的な2人の主人公“アキラ”が、第1話の冒頭から入行したメガバンクの“新人研修”で、早くも火花を散らす。刺激的なスタートに、データニュース社(東京)のWOWOW加入者を対象とした「WOWOWウォッチャー」(対象1000人)に集まった評価は満足度も3・90(高満足度基準3・7)と高かった。

 「違う環境で育った二人の出会いから、これから先の展開がすごく楽しみで面白くなりそう。次回からの展開が待ち遠しい」(67歳女性)、「好きな男優同士なので今後の期待が高まる」(58歳女性)など、次回につながるコメントが多かったのが印象的だ。

 テレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象2400人)によると、データが残る12年以降の池井戸氏原作のドラマ全8作品(地上波)の平均満足度は4・06(5段階評価)。驚異的といえる数字だが、実は12年に大ヒットした「半沢直樹」より前の09年に「空飛ぶタイヤ」、11年には「下町ロケット」(15年にはTBSが放映)と、池井戸ドラマにいち早く注目していたのはWOWOWだった。先見の明があった、とはまさにこのことだろう。

 「アキラとあきら」も地上波が“後追い”でもやりたいと思える作品になるか、それ以上にリメークは難しいとあきらめさせるほどの質の高い作品に仕上げるか。16日に注目の2話が放送される。
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