スポニチAnnex
スポニチAnnex

水樹奈々 全てのキャラの心情を体の中へ…主題歌で表現する“物語の声”


 人気声優で歌手の水樹奈々さんが、今月を「7(ナナ=奈々)の月にする」と燃えている。新作アニメの出演や新曲発表などが「盛りだくさん」で、ミュージカルにも初挑戦。そんな旬の水樹さんにインタビュー。話は19日に同時発売するシングル「Destiny’s Prelude」「TESTAMENT」に込めた思いのほか、少女時代にも及んだ。


 シングル2枚は、ともに出演する新作アニメの曲。「Destiny’s Prelude」は22日公開の映画「魔法少女リリカルなのは Reflection」の主題歌で、「TESTAMENT」は今月から放送が始まった「戦姫絶唱シンフォギアAXZ(アクシズ)」のオープニング曲だ。

 「なのは」は声優・水樹を代表する作品の1つ。テレビアニメと映画を合わせて8作に及ぶシリーズで、テレビアニメでは“魔法少女”フェイトの少女から大人までを演じてきた。映画の見どころや聞きどころについて「今回のフェイトは11歳の設定。シリーズ初めの9歳でもなく、いろんな事件を経て成長した2年間の気持ちの変化を、どれだけ声に乗せられるか考えました」と話した。

 一方の「シンフォギア」は“歌いながら戦うアクションヒロインの物語”という独特の世界観を持つシリーズ。「新しい切り口の作品ですが、どこか古き良き昭和を感じさせます。私の演じる風鳴翼は今作、高校を卒業して19歳の設定。“だからとて”や“せねば”など、武士のような言葉で話すキャラクターです」と笑顔で説明した。

 新作2曲ともに作詞も担当。「Destiny…」に込めた思いを聞くと「なのはやフェイト、新キャラの思いを全て織り交ぜました。テーマは出会いと始まり」という。出会いは別れと表裏一体。「出会うことで新しい絆、断ち切らなくてはいけないものが生まれます。一期一会を大事にしたいという思いを込めました」。

 「TESTAMENT」で表現したのは「折れない心、諦めない心」だという。シンフォギアの作品世界に思いをめぐらせ「骨太で熱量の高い物語なので、何があっても負けないという情熱を描きたかった」と力を込めた。

 なのはやシンフォギアのように、出演作の曲を歌い、作詞をすることも多い。そんな関わり方は「自分が演じるキャラクターだけでなく、全てのキャラクターの心情を体の中に入れることができる幸せな作業」という。物語を俯瞰(ふかん)し、登場キャラクターすべての視点を言葉にし、声にして歌う――。それは“物語の声”を表現する作業なのかもしれない。

 「カリスマ声優」「アニソンの女王」と呼ばれ、NHK紅白歌合戦に6度出場。アニメ界の顔として広く知られる存在となった。圧倒的な歌唱力とパフォーマンスで見る者を引き込む“奈々さま”だが、楽屋で聞く声は、ステージやアニメ作品で聞くカリスマや女王の声とは違う印象も受けた。

 歌手を目指し、故郷の愛媛県を拠点に各地のカラオケ大会やのど自慢大会に出場していた少女時代の話もしてくれた。学校では大人しく「なるべく目立たないように過ごしていた」という。歌うことは「大好き」だが、それを人に知られるのが「恥ずかしかった」という。

 「マイクを握ると自由になれるんですけどね。当時は曲が終わると何をしていいか分かりませんでした。インタビュアーのお姉さんにボソボソッとしか話せず、後で母に“あなたは、なんて内弁慶なの”ってあきれられていました」と懐かしそうに話した。

 「実は今でも凄い人見知りですよ。初対面の人と話すときは、積極的にリードして頂けると飛び込んで行けるんですけど…そうでないと、踏み込めないというか…」と苦笑いした。

 アニメ界を引っ張る“奈々さま”の声と、時折交じる“内気な少女”の声にギャップを感じながら質問を続けた。(岩田 浩史)

=インタビュー後編は7月14日にアップ予定

 ▼「魔法少女リリカルなのは」シリーズ 2004年の第1期からアニメは計5期放送。22日公開の「魔法少女リリカルなのは Reflection」で劇場版は3作目。なのはとフェイトの2人の魔法少女を中心とする魔法アクションアニメ。恋愛シュミレーションゲームから派生したスピンオフ作品でもある。

 ▼「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズ 12年1月の第1期から3期放送され、今作が4期目。5期目の制作も決まっている。人を炭素の塊に変えてしまう異形の敵で、国連に特異災害と認定された「ノイズ」と戦う女性らの物語。女性らが装着する特殊武装システム「シンフォギア」は、戦意に共鳴してメロディーを奏でるもので、それに合わせて歌唱すると戦闘力が倍増する設定。歌いながら格闘戦を展開するアクションが人気。

 ◇水樹 奈々(みずき・なな)1月21日生まれ、愛媛県新居浜市出身。1998年、ゲームの声優でデビュー。同年10月、「時空探偵ゲンシクン」の大和ソラでテレビアニメ初出演。「魔法少女リリカルなのは」シリーズのフェイト、「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズの風鳴翼のほか、「NARUTO ―ナルト―」の日向ヒナタなどを担当。00年にシングル「想い」で歌手デビュー。これまでに36枚発売し、10年には「PHANTOM MINDS」でオリコン1位獲得。NHK紅白歌合戦には09年から6年連続出場。趣味は音楽鑑賞、お菓子作り。血液型O。

ランキング

  1. 唐沢寿明 竹内涼真のキャラに嫉妬「いずれ潰すからな!」
  2. 田中みな実アナ、バスト隠すため「さらし巻いて仕事していた」
  3. 「ひよっこ」有村架純の恋の相手は未定「まだ可能性がいくつもある」

表示モード