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石毛翔弥「遊☆戯☆王」に熱中した少年時代 声で恩返し「ワクワク届けたい」

2017年06月12日 10:00

芸能

石毛翔弥「遊☆戯☆王」に熱中した少年時代 声で恩返し「ワクワク届けたい」
「遊☆戯☆王VRAINS」主人公・藤木遊作の声を務める石毛翔弥 Photo By スポニチ
 「アニメ研究部」今回インタビューに登場するのは、5月からテレビ東京系で放送されている「遊☆戯☆王VRAINS」で、主人公の藤木遊作とPlaymakerを演じている石毛翔弥さん(26)。舞台俳優から転身後初の主役抜てきとなったが、その意気込みや、作品への想いを聞きました。

 連続アニメのレギュラー出演はもちろん、主役声優を務めるのも今作が初めて。当初は「(「遊☆戯☆王」という)タイトルの重さに胃が痛くなった」とプレッシャーを感じることもあったというが、アフレコを重ねるにつれ、課題を見出し、それを乗り越えつつ手応えもつかんでいる。もちろん重圧がなくなったわけではない。「緊張感があるおかげで、課題に新鮮に取り組めている。責任感を忘れることなく最後まで頑張りたいと思っています」と充実した表情を見せる。

 劇団四季で「ライオンキング」のシンバを演じるなど活躍した後、声優に転身。身体全体を使って演じる場から、声で勝負する世界に飛び込んだ。「舞台では共演者や観客とどんな距離であっても、ある程度は声を張りますが、アニメの場合はその距離感をつかみづらい。表現する上で一番難しいと感じる部分です」。ともに闘う人工知能「Ai(アイ)」との会話や、話す相手との位置関係、あるいは独り言の強弱。遠近がどれくらいなのか、抑揚はどれくらいつけるべきか。アニメの画に違和感を残さないよう、模索しながら正解を見つけていくという。

 「すべてが勉強の場」と話す。教科書は共演する先輩声優たちだ。「キャラクターのとらえ方が的確。監督の要求を理解して、現場では一発でそれに応える。自分はニュアンスが違ってしまうこともあるので。求められたものを的確にやるという部分でも学ぶことは多いです」。また、自身のアフレコに迷いが生じたときには、先輩の助言が支えになるという。

 遊作はクールで感情を表に出さないキャラクターだけに、抑揚に幅を持たせない。それゆえに「しゃべっていても全部同じように聞こえてしまう。本当にこれで大丈夫なのか、伝えたいことが伝えきれないのではないか」と不安になった時もあった。それでも、遊作の相棒でもある「Ai」役の櫻井孝宏から「遊作というキャラの持つ幅の中で、どうしゃべるかだけだから。幅を広げる必要はない」とアドバイスを受けたことで迷いが吹っ切れた。「迷いがあると、それがマイクに乗る。テレビで流れれば観ている人もそれが分かってしまうと思う。迷いなく自信をもってやれるのは本当にありがたいです」と、感謝の想いを口にする。

 クールで、自分が興味ないものに対してまったく関心を示さない遊作。共感できるところもあるというが、口調が厳しく、人に対して冷たく接する部分については自身にはあまりないこともあり、声を当てていて“素”が出てしまうことも。「語尾が優しくなっている」と指摘されることもあると明かし「人に対してそういう風に(クールに)接することがないので。いかに自分を殺して、冷たくできるかというのを意識していますね」

 自分にはない要素を、演じるキャラクターを通じて引き出し、また、遊作と、その遊作がVR空間内でのデュエルを行う際に名乗る「Playmaker(プレイメーカー)」とを演じ分ける。声一つで、さまざまな可能性を感じさせてくれるこの職業に「醍醐味とやりがいを感じます」と力強く話す。「遊☆戯☆王」ではカードに始まり、漫画、アニメでも熱中した少年時代。その世界に、自身が主人公として携わることなど夢にも思わなかったという。「たくさん思い出があります。恩返しではないですけど、アニメを見て視聴者のみなさんにワクワクしてもらえるよう、自分ができることを精いっぱいやるだけです」。発信する側として、今度は子供たちに夢を与えていく。(中田 智子)

 次回はインタビュー後編として、6月16日にアップ予定。

 ◆石毛 翔弥(いしげ・しょうや)1990年8月20日生まれ。埼玉県出身。09年に劇団四季に入団し、「はだかの王様」で初舞台。11年「サウンド・オブ・ミュージック」東京公演でロルフ役を演じたほか、14年には「ライオンキング」のシンバ役に抜てきされた。劇団四季を退団後、現在所属する事務所のオーディションに合格、声優の道へ。趣味は音楽鑑賞、読書、筋トレ、歌唱研究。

 ▼「遊☆戯☆王VRAINS」 テレビアニメ「遊☆戯☆王」シリーズの最新作。毎週水曜日、テレビ東京系で午後6時25分から放送中。主人公は天才的なハッキング能力とデュエルの腕前を持ち、常に冷静沈着な高校生・藤木遊作は、過去に起きた事件の真相を解明するためVR空間での決闘(デュエル)に身を投じていく。「VRAINS」は「VR」=バーチャルリアリティー、「AI」=人工知能、「NS」=ネットワークシステムを組みわせた造語。
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