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羽多野渉 新曲「KING & QUEEN」で新領域「“劇場ではこうでなきゃ感”楽しんで」


 11月22日に8枚目のシングル「KING & QUEEN」を発売する声優の羽多野渉さん。11月4日公開の劇場版アニメ「Dance with Devils-Fortuna-」(ダンデビ)の主題歌。「挑戦しない楽曲はない」という音楽活動の中、今回の作品でも、チャレンジ、そして「歌手・羽多野渉」としての新たな領域を披露している。


 15年放送のテレビアニメでのオープニング曲「覚醒のAir」に続き、劇場版では主題歌を担当する。「自分の歌声を映画館で聞いていただけるのはうれしいですし、どんな風に聴こえるのか自分も興味があります。テレビシリーズ時代から作品を愛してくださる方も“おぉ?”って楽しんでいただければと思うので、お話しをいただいた時はうれしかったですね」。スクリーンに華やかさを加える楽曲を歌うことへの喜び。「テレビとは違う面白さを見出して、“劇場ではこうでなきゃね”感を楽しんでほしい」と力を込める。

 「ダンデビ」は、さまざまな楽曲が登場する作品。今作の劇中歌も「これまであらゆるジャンルが散りばめられてきたのに、そのどれとも被らない」という。もちろん主題歌もこれまでにないノリが特徴だ。「覚醒のAir」がソリッドな勢いのある曲だとするなら、「今回はかわいらしい丸みやパーティー感がある。ジャズの雰囲気もあって、大人なんだけど暗くないというか」。新しい毛色の曲でありながら、やはりダンデビの世界を損なうことはない。「この新たな発見を、観客の方にも味わっていただけるのではないかと」。

 また、歌う上で意識したのは、劇中で演じる、主人公の女子高生・立華リツカの兄・立華リンドの歌声との明確な差。「リンドが歌ってるのではなく、羽多野が歌っているダンデビの作品の歌なので。音楽表現での違いみたいなものは一番気にした部分ですね」。声優と歌手という2つの顔を持つ表現者だからこその、こだわりでもあった。

 11年に本格的に音楽活動を開始。以降、歌という表現はいつでも「挑戦」だと話す。ライブ映えするロックを主体に歌手活動を展開する声優も多い中、「自分の中から出てくる音楽って何だろう」と、自分のやりたい音楽と向き合い、スタート時に出した答えが「バラード」だった。そして、4年目にロックサウンドの分野にもチャレンジ。「上から見下ろす目線で歌ってくださいって言われて。はじめは“目線で歌うって何?”って…。でも、カリスマ的な要素を意識して歌うことで、不思議と歌声が変わることに気づいて。目からうろこで、そんな心持ちになったことは初めてでした」。

 挑戦を続けることで広がる“幅”。これは声優活動にも通じている。「いろんな役を演じないといけない中で、自分の目指すべき役者像は、どんな役柄であろうとも、すべての役柄をそのすべてに入り込んで演じ切るということ。音楽活動にもそれが当てはまっているんだと思います」。

 劇場版における楽曲の楽しみはもちろん、出演者として「大スクリーンならではの美しい映像は劇場で観る価値はあると思います」と呼びかける。テレビアニメを見ていなかった人にとっても親切な構成になっているといい「よい仲間たちと一緒に作り出している作品。それぞれのキャラクターの個性が劇場版でも表現されています。みなさんの予想を裏切りながら、期待は絶対裏切ってません」。目と耳で、チェックするしかない!(中田 智子)

=インタビュー後編は9月29日にアップ予定です。

 ◇羽多野 渉(はたの・わたる)1982年3月13日生まれ。長野県出身。2001年「よばれてとびでて!アクビちゃん」でテレビアニメデビュー。08年「第2回声優アワード」で新人男優賞を受賞した。2011年12月に「はじまりの日に」で音楽活動を開始。15年からはライブ活動を毎年続けており、今年2〜3月にはアーティストデビュー5周年を記念したツアーを敢行。全国4カ所、計8公演を行い成功を収めた。

 ◇Dance with Devils 2015年10〜12月、TOKYO MXなどで放送されたオリジナルミュージカルアニメ。略称「ダンデビ」。どこか懐かしさの漂う四皇町を舞台にして繰り広げられる、四皇学園に通うヒロイン・立華リツカのアクマを巡る物語。キャラクターたちが作中で思いを伝えるため歌を歌うという、斬新なミュージカル描写を取り入れた演出が話題となった。2015年に漫画化、16年にゲーム化と舞台化が行われた。2017年11月4日から、劇場版「Dance with Devils―Fortuna―」として、シネ・リーブル池袋他で公開される。

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