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「迷惑行為の禁止」の解釈は…皆“一体となって”楽しみたい

2017年06月16日 15:45

芸能

「迷惑行為の禁止」の解釈は…皆“一体となって”楽しみたい
昨年行われたアニサマの会場内(C)Animelo Summer Live 2017/MAGES. Photo By 提供写真
 8月25〜27日にさいたまスーパーアリーナで開催される世界最大級のアニソンライブ「アニメロサマーライブ」(通称・アニサマ)の公式ホームページで12日に「危険行為、迷惑行為の禁止」として、「咲きクラップ、MIX、コールなど、いわゆるオタ芸と称される応援行為も禁止します」などの表記が追加された。

 あくまで、「危険行為、迷惑行為の禁止」という中での記述であったが、「今年のアニサマはコール禁止」という解釈がファンの間で広がり、ネットメディアでも取り上げられた。「コール」とは、楽曲の披露中にファンが入れる合いの手のこと。曲に出てくる歌詞などが多く、アニソンやアイドルソングでは、聞き手との掛け合いを前提にした楽曲もある。13日には運営側がホームページの表記を「周囲の迷惑となるコール」に訂正、公式ツイッターで「お客様の誤解を招く表現がございましたので、一部訂正させていただきました」と告知した。

 今回、「コール」に関する注意喚起が話題を呼んだことについて、企画・運営するMAGES.の広報担当者はスポニチ本紙の取材に「言葉足らずの表現が混乱を招いてしまい申し訳なく思いますが、歌詞に含まれていたり楽曲的に掛け合いを前提にしているもの、アーティスト様の望む形でのコール&レスポンスは、通常の応援行為として禁止されるものでは決してございません」と回答した。あくまで「周囲の迷惑となるコール」を禁止したものであり、過去の開催でも会場内のアナウンスなどで同様の注意喚起を行っていたという。

 ファンが行うコールによって、会場に一体感が生まれてライブが盛り上がることも多々ある。では、「周囲の迷惑となるコール」との違いは何か。それは、会場が一体となっているものかと、楽曲に沿ったものかだと思う。ある楽曲において、「ここはコールを入れる部分である」という認識がファンの間で広がっている部分では、叫んでも迷惑行為にはならない。しかし、自身が目立つことを目的に、本来コールが入らないところで独自に叫ぶのは迷惑行為となってしまう。バラードなど、ファンが静かに聞いている場面で無理やりコールを入れるのも同様だ。

 アーティストからも、ライブ中に望まない形で行われるコールについては疑問の声が上がっていた。歌手の黒崎真音は5月末に自身のツイッターで「イェッタイガーってそんなに必要?」と楽曲と関連性のないコールへの疑問を投げかけた。酸欠少女さユりは自身のツイッターで「私は、歌を聴いてほしい。空白は空白というメロディとして聴いてほしい。だから、本番前に禁止事項としてアナウンスしているのです。その上でまだ叫ぶのは禁止行為です」とつづったメモアプリのスクリーンショットを投稿した。「応援行為」である以上、アーティストがそれを望んでいなければ、「コール」とは呼べない。今回のアニサマの注意喚起についても、多くの関係者やファンから賛同や応援のメッセージが届いたという。

 アニサマ広報担当者は「今回、言葉足らずの表現が思わぬ形で反響を招いてしまいましたが、アニサマだけに限らず、ライブコンサートを楽しむ上でのマナーの在り方について、多くの方が考えるきっかけになっていただければ幸いです」と話した。アーティストのパフォーマンスに対し、ファンが“一体となって”それに応え、会場の全員が心から楽しめる。運営が投げかけた注意喚起が正しく解釈され、そんな場として、今年のアニサマを取材できればいいなと思った。
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