開業わずか5カ月でG1出走。キングズガードを送り出す寺島師は大舞台を前にしても緊張の色はない。「プレッシャーはありますが、チームとしていい経験をさせていただいている。厩舎としても、今後につながっていくと思います」


 田中章博師の逝去により昨年9月21日に厩舎を開業、同馬も引き継いだ。

 これまで右回りでは【7・4・3・1】と超堅実。ところが左回りでは勝ち星がなく、ゴール前でのひと押しを欠いていた。そのため師自ら手綱を取り、長めから負荷を掛け人馬のコンタクトを密にすることでモタれる面を改善してきた。

 「ダートの(JRA)G1は左回りしかないですからね」

 転厩初戦からフェブラリーSを目標に、ここ3走はあえて左回りにぶつけてきた。前走の根岸Sは後方から鋭く伸びて4着し一線級でも通用する力を見せた。この中間からリングバミに替え、攻め馬を強化し動きに素軽さも増してきた。

 「現状では外を回すより、(ラチに頼る)内を走らせた方がいい。内枠でも引いて、うまく展開がはまってくれれば」

 時に大番狂わせがあるフェブラリーS。内々で力をためインを強襲したとき、新たなドラマが生まれるかもしれない。
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