サマー2000シリーズ第2戦「第53回函館記念」は16日、雨上がりの重馬場で行われ、中団追走から4コーナー手前で早めに動いた5番人気ルミナスウォリアーが突き抜け、デビュー22戦目で待望の重賞初V。管理する和田正一郎師(42)は開業9年目で平地重賞初制覇。2着に14番人気タマモベストプレイ、3着に7番人気ヤマカツライデンが入り、3連単91万5320円は函館記念史上最高配当の大波乱となった。

 初の北海道遠征が実を結び、ルミナスウォリアーが早朝からの大雨を吸った重馬場に笑った。中団進出で迎えた残り1F。内で粘るヤマカツライデン、中で抵抗するアングライフェンを一気に抜くと独壇場。2着タマモベストプレイには1馬身半差。通算22戦目の見事すぎる重賞初Vだ。

 これが15戦目の騎乗。15年金鯱賞(ミトラ)以来の重賞12勝目を飾った柴山は好勝負を確信していた。「美浦で乗った時と違う。最終追い(12日)も抑えたままで楽に併入したから」。3月金鯱賞5着後の放牧を経て、先月22日に函館入りすると、すぐ騎乗して感触をつかんだ。JRA全10場で最も短い直線262メートルの小回り。これまでの後方一気を捨て、3コーナーすぎに外をまくって進出し、4コーナーで早々と3番手。鞍上は「小回りだからいつもより前で積極的に。狭い所で窮屈な競馬をするより(外の)広い所を走らせようと思っていた」と振り返り、さらに「道悪?返し馬でも気にしてなかった。状態がいいから何とかしたいと思っていた」と会心の笑顔を浮かべた。

 開業9年目の和田郎師は中山グランドJ2勝(いずれもオジュウチョウサン)など障害重賞は6勝しているが、平地重賞は初V。「小回りがマイナスにならなければと思っていたが、ゲートも出してうまく運んでくれた。いい競馬だった」と鞍上の好プレーを称賛。「平地でも重賞を勝つことができて、うれしいです」と普段通りに決してはしゃがずに、喜びをかみしめた。

 昨夏は七夕賞(8着)→新潟記念(5着)に進路を取ったが、今夏は初めて北海道シリーズへ。「この1週間で調子が上がった。競走除外(デビュー2戦目)になったり、体質に弱い面があった馬。大事に使ってきたのが良かった」と6歳夏の初タイトルを喜んだ。

 今後は「サマー2000シリーズをもう一戦。本来は長い直線が合うのでレース前は新潟記念(9月3日)を…と思っていた」と札幌記念(8月20日)とのどちらかで“夏の王者”を目指す。柴山も「今後が楽しみ」と開花した愛馬の活躍を約束した。G1・4勝の父メイショウサムソンが送り出した遅咲きの逸材。北の地で得た自信で夏をさらに熱くするはずだ。

 ◆ルミナスウォリアー 父メイショウサムソン 母ルミナスハッピー(母の父アグネスタキオン)牡6歳 美浦・和田郎厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績22戦6勝 総獲得賞金1億6504万6000円。
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