天才少女が攻めのコース追いで復活を期す。牝馬3冠最終戦「第22回秋華賞」の追い切りが行われ、栗東ではファンディーナが初めてCWコースで最終追いを敢行。主戦の岩田を背にリズムいい走りで6F85秒9〜1F11秒9をマークした。デビュー3連勝で牡馬相手の皐月賞(7着)でも1番人気に推された素質馬。最後の1冠は譲れない。

 確信までは至らないが手応えはある。ファンディーナ陣営の感触を簡潔に言い表せば、こうなるだろう。追い切りを終えた高野師は「ガラリという表現ではないけど良くなっているのは確か。無理せずいい感じに仕上がった」と感触を伝えた。

 これまで最終追い切りは全て坂路で行ってきたが今回はCWコースを選択。序盤から折り合いがつき外を気分良さそうに回った。直線で追われると鋭く反応してラスト1Fは11秒9。岩田は「気負っていなかったし、乗りやすかった。状態もグッときている」と上積みを感じ取っている。厩舎自体としても珍しいコース追い。師は「心臓を動かす時間を長くして、心臓と肺と筋肉に負荷をかけたかった」と説明した。

 勝負手を打てた背景にはカイバ食いの改善がある。師は「春は食べるスピードが遅くてモグモグと食べている感じだったが、今はなめるように食べている。だから調教も遠慮せずにやれる」と証言。続けて「ショウナンパンドラも(デビュー5戦目の)スイートピーSあたりから食べられるようになった」と14年秋華賞を勝った厩舎の先輩の名を挙げた。休み明けのローズSは22キロ増だったが大半はカイバが身になったもの。「数字的には前走から微減程度だろうが、見た目は締まって見える」と愛馬のシルエットに目を細める。

 デビュー3連勝が圧巻のパフォーマンスで皐月賞でも1番人気に支持されたほど。ファンの期待は十分に感じている。だからこそ師は「馬は活気にあふれていいんですけど、もうひと段階あっても。身のこなしとかに切れる感じが欲しい」と注文もつけるが、勝負のコース追いでその不安が解消できれば…。天才少女の華麗な復活劇が見られるかもしれない。
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