ロンドン五輪卓球
 男子団体準々決勝で日本は香港に2―3で敗れ、準決勝進出はならなかった。シングルスで水谷隼(23=スヴェンソン)がともに3―1で江天一と梁柱恩を破って2勝を挙げたが、岸川聖也(25=同)は唐鵬に、ダブルスは丹羽孝希(17=青森山田高)岸川組が梁、江組に屈し、最後のシングルスは丹羽が唐鵬に1―3で敗れた。まさかのベスト8敗退で悲願のメダル獲得はならなかった。


 メダル獲得の夢が消えた瞬間、日本の命運を託されたチーム最年少はガックリと肩を落とした。第4試合でエースの水谷が梁に逆転勝ちして迎えた最終試合。丹羽は第1ゲームを速いテンポでものにしたが、第2ゲームからは唐鵬のタイミングをずらすショットでミスを重ねた。最後は8ポイント連取されて敗退決定。17歳は「ラストで負けて申し訳ない。ダブルスで負けてから切り替えはできたけど実力。申し訳ない」と声を震わせた。

 1勝1敗で迎えた丹羽、岸川組のダブルスが大きな分岐点だった。第1ゲームを先取し、第2ゲームは6―0とリードして先にゲームポイントを握りながら、競り負けた。ミスが続き第4ゲームまで連取され、岸川は「チャンスを生かせなかったのは僕の責任」と背負い込んだ。丹羽と岸川が本格的にペアを結成したのは今年から。丹羽の速さを生かす攻撃を目指したが、そのダブルスは完成には至らず、ここ一戦で消極的になった。

 宮崎義仁監督(53)も「勝ちたい意識で大事にいきすぎた。ペアとして熟成するまでにいかなかった」と唇をかんだ。水谷と岸川は北京五輪でもメダル目前の準決勝でドイツに屈し、敗者復活戦に回って5位に終わった。4年の努力を経た今回も表彰台には届かなかった。エース水谷は「日本の卓球は大きな変化をしないと、この先も世界の4番手の位置から抜け出せない」と危機感を募らせ、五輪再挑戦には「これから考えたい」と明言を避けた。
閉じる
続きを表示する