2020年夏季五輪開催を目指す東京は3日、スイスのローザンヌで投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員に開催計画を説明するプレゼンテーションを行った。麻生太郎副総理や東京都の猪瀬直樹知事がコンパクトな会場配置や強固な財政基盤による「安心、安全で確実な五輪」をアピールし、委員から好意的な反応を得た。


 報道陣に非公開で、45分間のプレゼン後に質疑応答が設定されたが、質問は五つしかなく予定より約20分早く終了した。猪瀬知事は「完璧なプレゼンだった。シリアスな質問もなく、あまり疑問がなかったと受け止めている」と満足感を示し、招致委員会の竹田恒和理事長は「大変満足だ」と話した。

 IOC委員からは「すべてにおいて良かった。東京は強い」(アハマド委員=クウェート)「東京は質問に対してしっかりと答えた」(ヒッキー委員=アイルランド)と評価する声が出た。

 イスラム圏初の五輪開催を目指し、東京に先立ってプレゼンに臨んだイスタンブールは、トルコの急速な経済成長を強調した。反政府デモに対する質問は出なかったという。マドリードもプレゼンを行った。

 6月25日に公表されたIOCの報告書で良好な評価を得た東京は、フェンシングでロンドン五輪銀メダルの太田雄貴選手も登壇。フランス出身のニュースキャスター、滝川クリステルさんは多様な文化を持つ東京の魅力をIOC公用語のフランス語で訴え、麻生副総理は政府の全面支援を約束した。

 IOCが開いた開催計画説明会には委員86人が出席し、4日には個別説明会もある。3都市による次回のプレゼンは、開催都市を決める9月7日のIOC総会(ブエノスアイレス)の投票直前となる。
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