リオデジャネイロ五輪陸上・男子マラソン
(8月21日 サンボドロモ発着)
 大会最終日に行われた男子マラソンで日本勢は惨敗した。いずれも五輪初出場の3選手はレース中盤までに脱落し、佐々木悟(30=旭化成)が2時間13分57秒で16位に入ったのが最高。石川末広(36=ホンダ)は36位、北島寿典(31=安川電機)は94位で、6大会連続メダルなしという結果に終わった。4月に世界歴代2位の2時間3分5秒をマークしたエリウド・キプチョゲ(31=ケニア)が2時間8分44秒で優勝した。


 27キロ過ぎの給水地点。先頭集団のペースが一気に上がると、好位置につけていた佐々木があっという間に置き去りにされた。「ペースが上がったところで余裕を持てなかった」。北島、石川に続く3人目の脱落で日本勢は勝負どころの前に上位から姿を消した。

 昨年12月の福岡国際マラソン。佐々木は国内の選考会トップタイムとなる2時間8分56秒で日本人最上位の3位に入り、代表の座を射止めた。14年びわ湖毎日2位の実績はあるものの、9回目のマラソンでようやく出した結果。レース翌日には「これだけ練習して走れなければやめた方がいいのでは」と引退も覚悟していたことを明かしていた。

 チームには昨春、今大会長距離代表の村山紘太らホープが入社。「自分の居場所がなくなる」と崖っぷちの状況で、体の中から見直した。「夏合宿でスタミナ切れを起こして力が入らなかった。原因は栄養バランスと食事の取り方だった」。食事法に重点を置き、ゆっくり食べることを心がけた。少しでも速くなれば妻が指摘。口に入れたら箸を一度置くなど時間をかけ、「スタミナ切れを起こしにくくなった」。少ない量をゆっくり食べることで体重も2、3キロ落ち、「体が軽くなった」と新境地を開いた。

 五輪へ向けては5キロごとにペースを変える「変化走」を取り入れた。それでも外国勢のトップクラスとは勝負にならなかった。旭化成の大先輩、92年バルセロナ五輪銀の森下広一以来6大会ぶりのメダル獲得はならず、「16位は納得できるものではない。力を出し切ることができたかと言われると、まだまだと思う」と振り返った。
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