鹿島からスペイン2部テネリフェに移籍したMF柴崎岳(24)が、不安障害に悩まされている可能性が浮上した。13日に同クラブの公式サイトが報じたもので、7日から胃の不調のため離脱している柴崎の体調不良の原因について言及。代理人や日本代表マネジャーがクラブ側と会談を行うなど、今後の対応などを協議した。

 テネリフェの公式サイトが更新した柴崎の近況は不安を抱かせるに十分な内容だった。7日から胃の不調のため離脱しているが、公式サイトは「柴崎の適応過程における新たなステップ」と題する文書を掲載。それによれば、クラブの医療部門が柴崎の体調不良の原因について「不安障害」の可能性を指摘。専門医の診察を受けることになったことを伝えている。

 新天地でのデビューに暗雲が立ちこめる。柴崎は13日午後に、代理人2人とともにセラーノ・スポーツディレクター(SD)らクラブ幹部とミーティングを行った。その直後には日本代表マネジャーの津村尚樹氏もクラブを訪問し、セラーノSDらと会談を行ったという。W杯アジア最終予選の予備登録メンバーとはいえ、柴崎は代表から遠ざかっている。現在、欧州組を訪問して回る代表マネジャーがこのタイミングで現地入りしたのは、情報交換や、今後の見通し、サポート態勢などを確認する狙いがあったと見られる。

 電撃移籍で注目を集めた柴崎について地元メディアは「現地の生活になじめず日本に帰りたがっている」、昨季の体重は64キロとされていたが「現地の食事が合わず体重が6キロ落ちた」などと報道。12日の敵地バリャドリード戦は招集外となり、18日のホーム・アルメリア戦の出場にもメドが立っていない状況だ。

 契約は今年6月末までという短期間でのスペイン挑戦。クラブには「復帰して、テネリフェとスペインで成功したい」との強い決意を示したというが、クラブW杯決勝でRマドリードから2得点を挙げた司令塔はいきなり苦境に立たされている。

 ▽不安障害 仕事や将来、事故、病気などさまざまな活動や事象によって過剰な不安や心配などのストレスを抱えるようになり、それによって動悸(どうき)、めまい、頭痛、下痢、不眠などの身体症状が表れるようになること。薬物療法や精神療法で快方に向かうとされる。15年に国際プロサッカー選手会が発表した調査では、選手の3割以上がうつ病や不安など精神衛生上の問題を抱えていたとのデータもある。
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