発売2カ月で15万部のベストセラーとなった「がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事」(幻冬舎)の著者で、フレンチシェフの神尾哲男(かみお・てつお)氏が入院中の前橋市内の病院で4日死去した。64歳。北海道出身。末期がんと診断されながら、独自の食事療法を続け14年にわたりがんを抑え込んだことから“奇跡のシェフ”としてマスコミに取り上げられた。葬儀・告別式は11日午後0時半から、前橋市斎場で営まれる。喪主は妻真木子(まきこ)さん。


 著書の担当編集者によると、先月末に体調を崩して前橋赤十字病院に入院。真木子さんから「持ち直した」と知らせを受けたが、容体が急変したという。入院中は「これからが神尾の人生だ」と話し、“生きる”ことに執念を見せていた。

 著書によると、51歳の時にステージ4の前立腺がんと診断され、医師からは「生きているのが信じられない」と言われたという。その後、手術、抗がん剤投与などの治療をしたが、好転しなかったことから「俺は料理人。食事でどうにかしよう」と決意。前橋市で飲食店「レストラン&ライブ ポコ」を開業しながら食事を徹底的に見直し、地元産の旬の素材を取る、生命力の強い野菜を食べるなどを実践していた。

 編集者は「神尾さんはざっくばらんで、温かい人柄だった」。新企画に着手する予定もあったといい「本人もやる気だったのに」と残念がった。
閉じる
続きを表示する