北朝鮮が米領グアム沖をミサイル発射計画の標的と名指しする中、不安が広がっている。

 遠浅の透き通ったビーチが広がり、観光客でにぎわう太平洋の楽園、グアムへは年間約153万人(当局統計)が訪れる。うち約半数が日本人。夏休みを過ごそうと計画する家族も多く、今月末に家族旅行を計画していた都内の40代男性会社員は「子供も一緒なので不安。キャンセルする方向で進めている」と残念そうに話した。


 ある旅行代理店によると、ここ数日で安全に関する問い合わせが多く寄せられているという。「キャンセル料が発生する期間に入っていても、私たちが取り扱っている中では約1割の方が取りやめました」と明かした。

 共同電によると、グアム当局はミサイルに核弾頭が装備されている可能性も想定して、着弾時の対応マニュアルを緊急作成し、ウェブサイトなどで配布し始めた。爆発の際に屋外にいた場合は「閃光(せんこう)や火の玉を見ない。失明する恐れがある」「体に付着した可能性のある放射性物質を除去するため、できるだけ早く体を洗う」「着ていた服は脱いでポリ袋に密封する」などと対応を細かく指示し、住民に注意を呼び掛けた。現地では「テレビやインターネットでもいろいろな情報があり、凄く心配だ」と46歳の女性が不安げな表情を見せた。

 グアムのカルボ知事は11日の会見で「脅威のレベルはこれまでと同様で高まっておらず、グアムは安全だ」と不安払しょくに努め、冷静な対応を呼び掛けている。
閉じる
続きを表示する