乗客乗員520人が亡くなった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から12日で32年となり、遺族や関係者が墜落現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に慰霊登山し、犠牲者を悼んだ。遺族にとって三十三回忌の節目の年。


 墜落現場の「御巣鷹の尾根」の麓にある群馬県上野村の「慰霊の園」で追悼慰霊式が営まれた。遺族らが墜落時刻の午後6時56分に合わせて黙とう、故人を悼むとともに空の安全を祈った。日航幹部らも含め、260人が参列。犠牲者の数と同じ520本のろうそくに火がともされた。

 日航によると、この日、尾根に慰霊登山した遺族は過去3番目に多い97家族359人だった。過去最多は事故発生30年の2015年8月12日で406人。

 父の南慎二郎さん=当時(54)=を亡くした川崎市の事務職員内野理佐子さん(57)は「父の遺体はまだ見つかっていない。慰霊の園には身元不明の遺体が埋葬されているので、慰霊登山とは違う気持ちで参加している」と語った。

 式典に先立ち、御巣鷹の尾根の「昇魂之碑」に献花した日航の植木義晴社長(64)は報道陣に「来るたびに当時の記憶がよみがえってくる。安全への誓いを新たに、さらに強固なものにしていく」と語った。
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