東京都大田区の滝下政則さん(77)史代さん(74)夫妻は、体の衰えを感じながら登り続けている。

 次男裕史君=当時(11)=は兵庫の親戚宅に1人で行きたいと訴えた。「度胸があるところを見せたかったんでしょう」と政則さん。羽田空港のロビーでコーラ飲料をせがまれた。裕史君が野球に熱中していたため、炭酸は厳禁と思って飲ませていなかったが、この日ばかりは許した。


 事故機に乗せた後悔は消えない。でも政則さんは「あの時に飲ませてあげてよかった」と思う。夫妻はつえを持ち、少しずつ登った。体が続く限り慰霊登山を続けるつもりだ。
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