民進党の鈴木義弘衆院議員(比例北関東)が13日、離党届を提出した。鈴木氏は国会内で会見し、「前原誠司代表の就任後も共産党との共闘見直しが進んでいない」と理由を説明。新党を巡り、先に離党した細野豪志衆院議員とは「よく話を聞き、協議して進めていきたい」と意欲を示した。


 約30分の会見を終え鈴木氏が頭を下げた直後、いきなり会議室後部の扉が開き、細野氏が登場。失笑する報道陣を横目に、細野氏はスタスタと鈴木氏に近づき、がっちりと握手。「鈴木さんとは連携していきたいという思いもあって来ました」と直接呼びかけた。

 この“公開プロポーズ”終了後、鈴木氏は「(細野氏に)会見の時間は伝えていましたが…」とサプライズだったことを強調。ただ、単独会見を終えた鈴木氏は、筆記具を不自然なほどゆっくりと片付けていた。細野氏の登場を待っていたことは、はた目から見ても明らか。この報道陣を意識した寸劇の“脚本・演出”が細野氏だったのか鈴木氏だったのかは不明だが「非自民、非共産」の国政新党結成を加速させるイメージ戦略の一環で、周到に打ち合わせたものだった。だが、あまりの茶番ぶりに日本の未来図を語る細野氏としては、お粗末なエンディングといわざるを得ない。

 細野氏は小池百合子東京都知事側近の若狭勝衆院議員(無所属)との新党結成を目指している。鈴木氏のほか自身が立ち上げたグループに所属する民進党の笠浩史(神奈川9区)、後藤祐一(同16区)両衆院議員とも連携したい考えだ。笠氏は14日にも離党するかどうかの判断を伝える見通し。

 ほかに岸本周平(和歌山1区)、福島伸享(比例北関東)両氏も離党を検討。一連の動きに民進党関係者は「離党予備軍を含めれば細野氏を含め6人となり、政党要件をクリアできる。年内に新党を結成し、政党交付金を受け取る公算なのは明らか」と冷ややかだった。
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