地球の歴史に「千葉時代」 チバニアン、国際学会1次審査通過

2017年11月14日 05:30

社会

地球の歴史に「千葉時代」 チバニアン、国際学会1次審査通過
77万年前に地球の磁気の向きが逆転した跡が、良好な状態で残る千葉県市原市の地層。地質年代で初めて日本にちなんだ名称「チバニアン」と名付けられる見通しとなった Photo By 共同
 国立極地研究所は13日、地球の歴史のうち77万〜12万6000年前を「チバニアン(千葉時代=Chibanian)」と名付けるための申請が、国際学会の1次審査を通過したと発表した。審査は続くが、結論が覆った前例はほとんどなく、来年中に正式に決まるとみられる。地質年代に日本にちなんだ名称が付くのは初めて。地球史に“千葉”の名前が刻まれることがほぼ確実となった。

 ほかにイタリアの2カ所の地層にちなんだ名称も申請され投票となったが、千葉県市原市で見つかった77万年前の地層をもとにしたチバニアンが6割以上の支持で選ばれた。

 46億年に及ぶ地球の歴史は、地層中の化石などから決める地質年代で分け、恐竜が繁栄した「ジュラ紀」や「白亜紀」などがあり、さらに細かな年代に分かれている。茨城大や極地研のチームは6月、市原市の地層が、年代の境界を示す代表的な地層の「国際標準模式地」にふさわしいとして、国際地質科学連合に申請して審査を受けていた。

 地球には磁石の性質があり地磁気と呼ばれる。現在は北極がS極、南極がN極の向きだが、過去360万年間に向きが11回逆転しており、77万年前が最後の逆転とされている。市原市を流れる養老川沿いの崖に現れている地層は、77万年前に地球の磁気が逆転した跡がはっきりと読み取れるのが最大の特徴で、鉱物などに良好な状態で残っている。この地層はかつて海底にあったころに積もり、その後に盛り上がって陸地となった。最後の逆転は世界でイタリアの2カ所と千葉しか発見されていない。

 審査通過条件には「地層へのアクセス」「時代環境の変化が分かる化石が豊富」などがありイタリアが有利とみられていたが、日本チームは豊富なデータをそろえ差をつけた。

 ▼研究チームの岡田誠茨城大教授(古地磁気学) 古い時代の環境が分かる海中の微生物の化石など、ほかに申請していたイタリアのチームと比べても遜色のないさまざまなデータを集め、主張したことが認められた。特に、77万年前に地球の磁気が逆転したことが地層からはっきりと分かるデータが評価されたと思う。努力してきたかいがあった。何の変哲もない崖にある地層だが、多くの人に、特に子供たちに地学に関心を持ってもらえる良い材料になるはずだ。
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