5年ぶり18度目の4大大会優勝を飾ったフェデラー。その決勝の相手がライバルとして高め合ってきたナダルだったことには、やはり感じるものがあったようだ。表彰式では「テニスは厳しいスポーツ。引き分けはない。でももし引き分けがあるなら、今日はラファと幸せを分かち合いたい」と敬愛の念を示した。


 長いキャリアで数々のライバルがいたフェデラーだが「ラファは間違いなく特別な存在」と認めた。「彼が自分をより強くしてくれた。凄くやりにくいテニスだからね。彼との対戦は今も究極のチャレンジだし、特別なものなんだ」

 この日が35度目の対戦だったが、4大大会の決勝では11年全仏オープン以来。さらにフェデラーが勝ったとなると07年ウィンブルドン以来10年ぶりだった。

 「2人ともケガからのカムバックを果たした。どちらも優勝なら良かったが、テニスには引き分けはない。それって、ときには残酷なことだよ」

 しかし、その残酷さを知るからこそ喜びも深く染みいる。「この試合の持つ重大さは、これまでの優勝とは比べられないような気がする。強いて挙げるなら09年の全仏オープンだね。ずっと勝ちたい、勝ちたいと思って、何度も挑戦して失敗して、やっと優勝できた。今回もそれと同じような感じがする」。求め続け、跳ね返され、それでもあきらめずに、ようやくたどり着いた18度目の頂点だった。
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