勝てば気持ちも大きくなる。それが苦手の勢となればなおさらだ。今場所は関脇・高安に敗れた一番以外は力強さが際立っており、好調ぶりはこの日の土俵にも表れた。大関には自身より3センチ高い1メートル95の相手の体が「小さく見えた」という。立ち合い、左の前みつを取って左から投げを打って崩すと、大関のペース。最後も危なげなく寄り切り、カド番脱出を決めた。


 「小さく見えてきたら勝っちゃうよね」。相手の見え方は自身の状態を示すバロメーターだ。前日の取組後、照ノ富士は勢との過去の対戦成績が1勝7敗である自分に対し「腹が立つ」とまで言って気合を込めたが、過去の対戦成績がうそのような勝ちっぷりだ。「普通にやれば勝てる」。山を越えて、トップとの差は1つ。新横綱との直接対決を残す中、これ以上、星を落とすわけにはいかない。
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