日本スケート連盟は20日、フィギュアスケート女子の宮原知子(18=関大)が29日開幕の世界選手権(フィンランド・ヘルシンキ)を欠場すると発表した。左股関節疲労骨折で2月の四大陸選手権と冬季アジア大会を欠場したエースは3月に入って練習を再開したが、18年平昌五輪の国別出場枠が懸かる大舞台でベストの演技ができないと判断。本郷理華(20=邦和スポーツランド)が代わりに出場するものの、日本女子は最大の3枠確保へ大ピンチに陥った。


 全日本選手権3連覇中のエース不在で大一番を迎える。宮原は昨年12月から左股関節に痛みを抱え、2月に疲労骨折と発表されて2大会を欠場。今月から練習を再開したが、まだ骨がきれいについていない状態で「練習が足りない」とこぼすこともあった。いまだ痛みが取れず、世界選手権でベストパフォーマンスができないと本人、医師の見解が一致。日本連盟を通じて発表したコメントに悔しさがにじんだ。

 「来シーズンに向けて今は治療に専念し、完全復帰ができるように頑張っていきます。応援してくださっている皆さま、日本スケート連盟をはじめとする関係者の皆さまには、ご迷惑とご心配をおかけし申し訳ありません」

 宮原を指導する浜田コーチは世界ジュニア選手権が行われた台北で15日に不安を吐露。「3―3回転を跳んだりしているけど、痛みはあると思う。痛み止めの薬を飲むのは前提と考えている」。この時点で宮原の出場意思は固いとしていたが、「悪くなるようなら考えないといけない。来季も治らないような状態に悪化させてはいけない」とも話していた。

 平昌五輪の出場枠が懸かる世界選手権には四大陸選手権優勝の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)、樋口新葉(16=日本橋女学館高)に加え、代役の本郷が出場。上位2人の順位合計が13以内なら最大の3枠、14〜28で2枠となる。同選手権出場選手の今季自己ベストを見ると三原が5位、樋口が9位、本郷が14位。上位2人の合計は14で、海外勢の不振や日本勢の躍進がなければ3枠に届かない。

 世界ジュニアで銀メダルの本田真凜(15=関大中)、銅メダルの坂本花織(16=神戸FSC)が来季シニアに参戦し、今季は結果を残せなかった浅田真央(26=中京大)も平昌を目指している。02年ソルトレークシティー以来、4大会ぶりに2枠になれば五輪代表争いはさらに激化。世界選手権に臨む日本勢3人は3枠確保を目指し、極度の重圧を抱えて運命のリンクに立つ。

 ▼本郷理華(補欠リスト最上位で宮原に代わって出場)本来なら行けるはずではなかった世界選手権に出場できることに感謝して、今自分にできる最高のパフォーマンスを発揮できるよう強い気持ちで頑張ります。

 【平昌五輪への道】世界選手権で国別の出場枠が確定し、日本代表の選考方法は今夏に決定。男女とも3枠だった14年ソチ五輪は(1)全日本選手権の優勝者が決定(2)GPファイナル最上位メダリストと全日本2、3位から選考(3)2人目の選考から漏れた選手と、世界ランク日本人上位3人からの選考だった。

 ▽フィギュアスケート世界選手権女子出場選手の今季自己ベストは以下の通り。
(1)メドベージェワ 229・71点
(―)宮原知子    218・33点
(2)ポゴリラヤ   216・47点
(3)オズモンド   212・45点
(4)コストナー   210・52点
(5)三原舞依    200・85点
(6)ソツコワ    200・35点
(7)デールマン   196・91点
(8)ワグナー    196・44点
(9)樋口新葉    194・48点
(14)本郷理華    181・75点

 平昌五輪の国別出場枠で最大の3を獲得するためには上位2人の順位合計が13以内が条件だが、今季自己ベストで世界2位につけていた宮原を欠く日本は三原が5位、樋口が9位で合計14。今季の実力通りなら2枠となる。
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