チリッチ、突然の涙の訳は「こんなに不運に見舞われるなんて」

2017年07月17日 05:05

テニス

チリッチ、突然の涙の訳は「こんなに不運に見舞われるなんて」
タオルで顔をぬぐうチリッチ(AP) Photo By AP
 【テニス ウィンブルドン選手権男子シングルス決勝   チリッチ 3―6、1―6、4―6 フェデラー ( 2017年7月16日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )】 フェデラーの応援一色だったセンターコートのムードが変わった。コート上の異変に気づいたからだ。

第2セットの第3ゲームを終えたチリッチは、ベンチに戻ってタオルに顔をうずめた。大きな肩が震えていた。一世一代の舞台でチリッチは泣いていた。

 準決勝から左足底のまめに痛みがあった。水ぶくれが破れ、左右に方向転換しようと踏ん張るたびに強い痛みが出た。準決勝を終えてから懸命に治療はしてきたが前日になって悪化。決勝前のウォームアップから万全ではなく、「難しい試合になる」と予期していたという。

 ただし涙の理由は痛みそのものではなかった。「この数カ月間全てを注いで準備を重ねてきた。自分のチームスタッフもそうだ。それなのにこんなに不運に見舞われるなんて」。自分を支えてくれたスタッフに対する申し訳ない思い、そしてもちろん悔しさがあった。「痛みに邪魔されて、戦術や自分のするべきことに集中しきれなかった。これほどの大舞台なのに、自分のベストのプレーができない。その気持ちを消化しきれなかった」

 ゲーム再開時、観客はスタンディングオベーションでチリッチの背中を押した。患部に負担がかからないようにとサーブ&ボレーにも打って出たが、不慣れなプレーはフェデラーの餌食になった。

 14年全米オープンに続く2つ目の4大大会タイトル奪取はならなかった。「今日の負けは悲しくてショックは大きい。でもここまで来たことを誇りに思うし、チームにも感謝したい」。フェデラーの驚異の強さとともに、チリッチの涙も記憶に残る決勝戦だった。
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