女子ゴルフのメジャー第2戦、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(岩手・安比高原GC)が10日に閉幕した。細く絞られたフェアウエーと傾斜のきついグリーンに多くの選手が苦しみ、4日間をアンダーパーで終えた選手はわずか6人だった。


 その中でひときわ輝いたのがプロ6年目の東浩子(25=加賀電子)だ。ツアー初優勝を目指して首位から出た最終日は3バーディー、4ボギーの72、通算2アンダーの3位フィニッシュ。賞金ランキングは36位まで大きく浮上し、初の賞金シード獲得に向けて大きく前進した。

 東の武器は“曲がらないショット”。最少幅13ヤードと狭いフェアウエーをレーザービームのように狙い打ち、4日間のフェアウエーキープ率は71・43%で堂々の1位に輝いた。パーオン率でも77・78%で2位と抜群の安定感が光った。

 岡山県出身。愛らしいルックスとは裏腹に意志が強い25歳だ。予選ラウンドを首位で終え、会場まで応援に駆け付けようとしていた家族を止めた。「神経を使ってしまうし、私は“ええ格好しい”なので格好つけてしまうと思う。岡山で見守ってほしい」。遠く離れた家族の思いを力に変えた。

 最終ラウンドの前日には大好物の“肉”を絶った。関係者と焼き肉店に行ったが「私は肉は食べなかった」という。「だって、帰ってから地元でおいしいお肉を食べたかったから」と満面の笑みを浮かべてその理由を教えてくれた。

 初優勝は逃したが3位は自己ベスト。「悔しさを言えばキリがない。でもこれからのゴルフ人生の自信になりました」と胸を張った。季節は実りの秋。“初優勝”という大きな収穫の時期は、もう目の前に迫っている。(記者コラム・伊藤 靖子)
閉じる
続きを表示する